井上之房(いのうえ ゆきふさ)
通称、九郎右衛門(くろうえもん)
1554年〜1634年
黒田八虎の一人
主君:黒田職隆、孝高、長政、忠之
大河ドラマ「軍師官兵衛」では、
高橋一生さんが演じられて、
実に渋くて格好よかったのを覚えています。
井上九郎右衛門は
黒田官兵衛の父親である黒田職隆の
小姓として仕えたことが
黒田家臣としての始まりです。
官兵衛が荒木村重により
有岡城に幽閉された時は、
栗山利安・母里友信と共に
有岡城下に潜伏し、
官兵衛の安否を探っています。
結局、官兵衛は約1年もの間、
牢獄に幽閉されたとされています。
九州豊前に移封になってからは、
長政に従い国人一揆と戦う。
1592年からの朝鮮出兵に参戦。
1598年に帰国。
関ヶ原の際には豊前中津にいて、
大友氏の吉弘統幸を討つ武功をあげた。
長政が筑前国へ移封される際に、
小倉の近くに黒崎城を築き、
1万6,000石を領した。
現在の北九州市八幡西区黒崎は、
九郎右衛門が礎を築いたとされる。
1614年の大阪冬の陣では、
長政の嫡男である忠之と従軍。
1623年、1万3,000石を孫の正友に譲り、
半斎道柏と名乗った。
1634年に死去。
黒田家に一生を捧げた人生ということですね。
墓所は玉雲山 龍昌寺
寺名:龍昌寺(りゅうしょうじ)
住所:福岡県遠賀郡岡垣町大字高倉1154
宗派:曹洞宗
創建:1490年頃
開基:麻生弘繁
井上九郎右衛門は、信心深い人物だったようです。
閉寂の龍昌寺を愛し、この寺を菩提寺に定め1617年に再興しました。